青森県立美術館の真っ白なシンボル、「あおもり犬」。
その静かで優しい佇まいに惹かれ、「一度は本物に会ってみたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
でも、いざ調べてみると「なんて読むの?」「どこにいるの?」といった疑問や、中には「パクリ」なんて少し気になる言葉を目にして、不安に思った方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、
- 「あおもり犬」の正しい読み方と、作品に込められた深い物語
- おうちに連れて帰りたくなる!人気のグッズ情報
- スムーズに会いに行くためのアクセス方法
- ネットで囁かれる「噂」の意外な真相 まで、現地を訪れる前に知っておきたい情報を、お花やアートを愛するマダムの視点で丁寧にお伝えします。
冬には雪の帽子を被り、季節ごとに表情を変える「あおもり犬」。その魅力を知れば、青森への旅がもっと待ち遠しくなるはずですよ。
「あおもり犬」の読み方と、心に響くその正体
青森県立美術館を訪れたら、誰もが会いたいと願う真っ白な巨大な犬。
まずは、知っておきたい基本のプロフィールからご紹介します。
あおもり犬の正しい読み方は?
この作品、つい「あおもりいぬ」と呼びたくなりますが、正しくは「あおもりけん」と読みます。
青森県出身の世界的なアーティスト、奈良美智(なら・よしとも)さんの代表作で、2006年の開館以来、美術館のシンボルとして愛され続けています。
「発掘」をイメージした巨大な大作
実際に目の前に立つと、その大きさに圧倒されます!
- 高さ: 約8.5メートル
- 幅: 約6.7メートル なんと建物に半分埋まったような不思議な形をしていますが、これには理由があります。 実は、お隣にある有名な「三内丸山遺跡」を意識して、「発掘途中の遺物」のようなイメージで造られているんです。歴史の層からひょっこり現れたような、神秘的な存在感がありますね。
あおもり犬の見どころ:少し寂しげな瞳の理由
あおもり犬を眺めていると、どこか寂しげで、うつむいた表情に胸がキュッとなることはありませんか?
幼少期の記憶が宿る場所
奈良美智さんは、この犬のモチーフにご自身の幼少期の記憶を重ねているそうです。
幼い頃、飼えずに山へ置き去りにしてしまった子犬への切ない思い……。
あの表情は、単なる可愛らしさだけではなく、失われたものへの愛おしさや、ゆったりと流れる「時間の層」を感じさせてくれるのです。
四季折々の「表情」を愉しむ
外の展示スペースにいる「あおもり犬」は、季節によって全く違う顔を見せてくれます。
- 春・夏: 青空や新緑に、真っ白な体がまぶしく映えます。
- 冬: 頭に雪が積もり、まるで「雪の帽子」を被っているような姿に。これは青森ならではの冬の風物詩です。
おすすめの楽しみ方
正面からの記念写真はもちろん定番ですが、私のイチオシは「ぐるっと一周」してみること。
5分ほどかけて回ってみると、後ろ姿や横顔など、見る角度によって「挑むような視線」に見えたり「優しく寄り添う姿」に見えたりと、印象がガラリと変わります。
朝や夕方の柔らかい光に包まれる時間帯は、陰影が美しく出て、より幻想的な写真が撮れますよ。
あおもり犬のグッズ情報
あおもり犬に会った後は、その余韻を自宅でも楽しみたくなりますよね。
主に青森県立美術館内のミュージアムショップで販売されている、人気のラインナップをご紹介します。
人気のラインナップと価格の目安
| 商品名 | 価格(税込) | 特徴・おすすめポイント |
| あおもり犬 貯金箱 | 5,500円〜 | 一番人気!高さ約19cmのソフビ製。白と水色があります。 |
| スノードーム | 5,000円 | 降り積もる雪の中に佇む姿を再現。冬の思い出に。 |
| 下川原焼あおもり犬 | 6,500円 | 青森の伝統工芸で作られた、温もりのある陶器製。 |
| トート・手ぬぐい | 1,500円〜 | 普段使いしやすく、お花教室のお供にもぴったり。 |
| ポストカード | 165円 | 四季折々の姿が選べます。額に入れて飾っても素敵! |
※価格は変更になる場合があるため、現地でチェックしてみてくださいね。
「貯金箱」は売り切れ注意の超人気品!
特にソフビ製の貯金箱は、入荷してもすぐに完売してしまうほどの人気ぶり。
もし「どうしても欲しい!」という方は、以下の方法を確認しておくのがおすすめです。
- 公式オンラインショップ: aomori-museum.shop 「奈良美智」のカテゴリーから在庫を確認できます。
- 入荷情報のチェック: 美術館の公式Instagram(@aomorims)をフォローしておくと、再入荷のタイミングを掴みやすくなりますよ。
- 現地での出会いを大切に: オンラインで売り切れていても、美術館のショップにだけ在庫があることも。まさに「一期一会」の出会いです。
購入時のアドバイス
最近は中古サイトなどで高額転売されていることもあるようですが、公式ストアなら定価(5,500円+送料1,000円程度)で購入できます。
「あおもり犬」の穏やかな表情を眺めながら、のんびり500円玉貯金……なんて、とっても豊かな時間の使い道だと思いませんか?
知っておきたい!「あおもり犬」のぬいぐるみについて
あおもり犬のあの愛らしいフォルムを見ていると、「ふかふかのぬいぐるみがあったらいいな」と思ってしまいますよね。
実は、「あおもり犬」としての公式ぬいぐるみは、現在発売されていません。
奈良美智さんの犬のキャラクターとしては、過去に「Pup King(パップキング)」や、少しユーモラスな表情の「ワーカーホリック」といったぬいぐるみたちが、イベントの景品や別ブランドとのコラボで存在していました。
そのため、ネットなどでこれらを見かけて「あおもり犬のぬいぐるみだ!」と思ってしまうこともあるかもしれませんが、正確には別のお名前の作品なんです。
今、公式で「あおもり犬」を形としておうちに迎えられるのは、先ほどご紹介したソフビの貯金箱やスノードーム、陶器のフィギュアがメインとなります。
「いつか、ふわふわの『あおもり犬』が発売されたら嬉しいな……」なんて想像を膨らませるのも、ファンとしての愉しみの一つかもしれませんね。
あおもり犬への行き方:迷わず会いにいくためのガイド
あおもり犬」が待っているのは、青森市の青森県立美術館です。
新幹線や車、空港からのアクセスも良好ですので、ご自身にぴったりの方法を選んでみてくださいね。
住所・基本情報
- 場所: 青森県立美術館
- 住所: 〒038-0021 青森県青森市安田字近野185
- 開館時間: 9:30〜17:00(最終入館 16:30)
- 入館料: 常設展 500円(あおもり犬の鑑賞を含みます)
公共交通機関でのアクセス(おすすめ!)
新幹線を利用される方は、新青森駅からバスを利用するのが一番スムーズです。
- JR新青森駅から: あおもりシャトル「ねぶたん号」に乗車し、「県立美術館前」で下車(約10分)。
- JR青森駅から: 青森市営バス「三内丸山遺跡行き」(6番乗り場)に乗車し、「県立美術館前」で下車(約20分)。
バス停から美術館までは徒歩1分ほど。のんびり車窓からの景色を楽しんでいるうちに着いてしまいますよ。
お車でのアクセス(無料駐車場完備)
青森の広々とした道をドライブするのも気持ちがいいものです。
- 東北自動車道「青森IC」より: 約5分
- 青森自動車道「青森中央IC」より: 約10分
- 駐車場: 300台の無料駐車場が完備されていますので、レンタカーでも安心です。
あおもり犬に会うためのTips
実は「あおもり犬」には、屋外の連絡通路を通って間近まで行くことができます。
- 見学ルート: 雪解け後の4月下旬から11月中旬までは、屋外通路が開通します。
- 冬の期間: 雪深い時期は通路が閉鎖されることがありますが、その場合は館内のガラス越しに、雪をかぶった姿を鑑賞できます。
広大な敷地を歩きますので、ぜひ歩きやすい靴でお出かけくださいね。
「あおもり犬」とパクリの噂?その意外な真相とは
ネットで検索すると出てくる「パクリ」という不穏な言葉。
実はこれ、あおもり犬が誰かの真似をしたわけではなく、「有名すぎるがゆえに、勝手に画像を使われてしまった」という、2023年に起きた悲しい事件が原因なんです。
2023年に起きた「大阪IR」での無断使用事件
事の始まりは、大阪に建設予定のIR(カジノを含む統合型リゾート)のPR動画でした。 この動画の中に、あおもり犬にそっくりな巨大な白い犬の像が、許可なくイメージ図として登場していたのです。
- 経緯: 制作側は当初、奈良美智さんに使用許可を求めましたが、奈良さんは明確にお断りされていました。
- 発覚: にもかかわらず画像が使われてしまい、2023年4月に奈良さんご本人がSNSで指摘したことで大きな騒動となりました。
- 結末: その後、事業者が無断使用を認めて全面的に謝罪し、動画はすぐに削除されました。大阪府知事からも謝罪があり、現在は解決しています。
あおもり犬は「被害者」側でした
つまり、あおもり犬自体に何か疑惑があるわけではなく、**「大切な作品が、作家の思いを無視して勝手に使われてしまった」**という事件だったのですね。
青森県立美術館もこの件に対し、「作家の作品に込めた思いを、もっと大切に理解してほしい」という趣旨のコメントを出しています。あおもり犬は、青森の歴史や風土への感謝を込めて、この場所にしかないものとして造られた特別な存在ですから。
現在は安心して楽しめます
この騒動による法的トラブルや、グッズ販売への影響などは一切ありません。 今もあおもり犬は、青森の静かな空気の中で、変わらぬ優しい表情で私たちを待ってくれています。
ネットの噂に惑わされず、奈良美智さんが青森への愛を込めて造り上げた「本物のあおもり犬」に会いに行けるのは、本当に幸せなことですね。
まとめ
今回は、青森県立美術館の顔ともいえる「あおもり犬(あおもりけん)」について詳しくご紹介しました。
最後にもう一度、大切なポイントを振り返ってみましょう。
- 読み方は「あおもりけん」:奈良美智さんが三内丸山遺跡への敬意を込めて造った、発掘をイメージした作品です。
- 表情の理由:作者の幼少期の記憶が宿る、少し寂しげで温かい瞳が多くの人の心を捉えています。
- グッズ選び:人気の貯金箱は公式ショップでのチェックが必須。ぬいぐるみは公式には存在しないため、出会いを大切に選んでみてくださいね。
- 噂の真相:過去の無断使用事件が原因であり、作品そのものの価値や素晴らしさは揺るぎないものです。
ネットの騒がしさをよそに、今日もあおもり犬は青森の広い空の下、静かに私たちを待ってくれています。
実際にその前に立ったとき、写真では伝わりきらない圧倒的なスケール感と、包み込まれるようなおだやかな空気感に、きっと驚かれることでしょう。
日常の喧騒を離れ、アートと向き合う「のんびりした時間」を過ごしに、ぜひ青森へ足を運んでみてくださいね。


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